金継ぎから広がる様々な世界

金継ぎを通じて、いろいろな器のお直しにめぐり遭います。

最近では欠損部分が少し大きめの場所には螺鈿細工や卵殻細工を施してみたく、ただいま学び中です。

螺鈿(らでん)とは、貝殻の内側にある、輝く部分を使用し、柄や模様を表現する技法です。

 数ある工芸品の中でも、特に美しいとされる伝統的な加飾と言われています。

材料の貝は白蝶貝やアワビ貝など様々です。貝が採れる場所で色味や輝きが違ってきます。 

金継ぎ仲間からは、「沖縄の市場に行くと貝殻そのまんまが売っているから、それを研磨して螺鈿で使用できる部分を取り出せばお安く済むよ~♪小山さんだったら取り出すための加工できるよ!」と。。。。。言われましたが、そこまではちょっと💦

そして卵殻はその名の通り、卵の殻を粒状に割って、漆で貼っていく技法のことです。

螺鈿とは違い、乳白色で少しマットな装飾になり、フランスアンティークの白いお皿の欠損部分などに使ってみたいと思っていました。

使用する卵はうずらの卵。殻が薄く、加工に適しています。

先生より、まずは螺鈿より卵殻が扱いやすいので、卵殻からやってみたら!とのことで、卵殻からやってみることに。

うずらの卵の表面には斑点模様がついていますが、お酢を水で薄めた液体に漬け込みます。

その後、布で優しく拭き取ると斑点はきれいに消えます。

卵の中身を取り出し、薄皮を内側についている薄皮をきれいに取り、この後、外側と内側がわからなくなってしまわないように内側に墨を塗っていきます。

また卵殻細工の作業が進みましたら、少しずつご紹介していきたいと思います。