印伝
「印伝(いんでん)」は、甲州(山梨)で400年余の伝統を誇る、鹿革に漆で模様をつける伝統工芸品です。
母の故郷でもあり、母が持っていた印伝の小物を見たり、触ったりしていたので、私にとってはほんの少し身近に感じるものでした。
鹿革はその柔らかな感触が人肌に最も近いとされ、軽く丈夫なことから、古より生活の道具や武具などに使用されてきたそうです。
江戸時代に入り、鹿革に漆付けする独自の技法が生まれ、甲州印伝がはじまったといわれています。
漆の原語は「潤(うるお)う」「麗(うるわ)し」によると言われています。
漆のもつ接着力、膜面の強さ、防水性、独特の艶は、実用と装飾を兼ね備えたすばらしい素材です。
その光沢は、時がたつほどに深みが増し、手に吸い付くようなしっとりとした質感は漆ならでは。
漆の世界、一度踏み入れると沼ですね。。。。。。
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