香りを手に
アロマセラピーで使うエッセンシャルオイル(精油)は、植物に含まれる成分の一つです。
強い香りを持ち、これらの成分は植物の様々な部位に、わずかずつ含まれています。
香りの成分によって、植物自身を守ったり、成長を促したり、虫などにメッセージを送ったりと、本当に様々な働きをしています。
それぞれの植物にとっての適切な産地があり、私たちの手元にエッセンシャルオイルとして届いたときには、液体となって遮光瓶に入ってしまっているため、植物自体を見る機会が多くはありません。
私自身が植物自体に触れたい気持ちがあるので、ハーブを育ててみたりしているのですが、エッセンシャルオイルの産地は世界中にあり、なかなか難しいです。
ですが、できる限りその植物をフレッシュでもドライでもワークショップの中でご紹介できたらいいなと思っています。
Vetiver(ベチバー)
多くの香水のラストノートに使用されている香りです。
エッセンシャルオイルの抽出部位は「根」。
正確には根茎で、2~3年たった植物の根を乾燥させてから抽出にかけます。
Frankincense(フランキンセンス)
オリバナムと呼ばれるゴム樹脂で、キリスト誕生の時に、東方の三博士が赤子の足元に捧げた祈りの贈り物としても有名です。
ワークショップの中でも人気のエッセンシャルオイルです。
樹脂は熱した炭の上に置いて燃やすと白い濃い煙が立ち上り、香りが広がります。
Myrrh(ミルラ)
最も古い香料の一つです。
香りはとても柔らかで、抽出したエッセンシャルオイルは琥珀色の液体で粘度があるので、エッセンシャルオイルの瓶から1滴を滴下するのに少し時間がかかります。
アロマセラピーの学校へ行っていたときに、ミルラがなかなか滴下できなかったので、瓶をブンブン振っていたところ、先生に「その1滴が落ちるのをゆっくり待てるようになるといいわね」と。
それ以来、瓶を振らずにゆっくり待ってみることに。
1滴が落ちてくるのをただただじっと待っているだけなのですが、自分の呼吸がゆっくりになるのがわかり、全身がとても安らいでいる感覚でした。
ミルラ以上に真冬のベンゾインの滴下は、寝てしまうんじゃないかというくらい落ちてきませんので、ぜひ体験してみたい方はお声をかけてください♪
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