香りは鍵と鍵穴
香りの記憶は鍵と鍵穴といわれています。
まったく触れたことのない香りに出会うと、その香りの鍵穴ができます。
そしてどこかでその香りに触れたときに
「あ、この香りどこかで嗅いだことがある・・・・」と香りの鍵が自分の中にある鍵穴にぴたりと合うのです。
幼い子供に柑橘系の香りを嗅いでもらうと、たいていの子はにんまりして「これ知っている~!」と。
けれど、少し珍しい香りを嗅いでもらうと、眉間にしわを寄せて「なにこの匂い~」とあの笑顔から一転、とても不満げです。
子供はとても素直で、快・不快を素直に表現してくれるので、私はいつもその反応を楽しみにしています。
大人になればなるほど、生きている年月も積み重なり、様々な香りに触れているので鍵穴も多く、珍しい香りに触れても抵抗が少ない印象です。
また、その積み重ねた年月で、大人は幼い子供が持っていない鎧のようなものを身に着けていくこともあります。
アトリエでは香りに触れ、香りから感じる印象などを皆さんで共有していただいていますが、最初は自分が感じた印象をお話するのは少し照れくさいようで。
徐々に慣れてくると、子供のように思ったままをお話ししてくださることが少しづつ増えていくので、共有させていただけることがとても楽しみです。
香りの感じ方は本当に自由です。
香りの感じ方に正解・不正解はありません。
香りの感じ方だけではなく、あらゆることが本当は自由であるはずなのですが。。。。
アトリエにお越しの際はぜひ、ご自身の感覚を解放して香りを愉しんでいってください。
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